「おいしい信州ふーど」レポート

地元の食を支えてきた店で、「糸萱かぼちゃ」を食べよう

「糸萱かぼちゃ」を多くの人に知ってもらおうと、生産者組合と「信州諏訪みそ天丼会」がタッグを組んで展開する「糸萱かぼちゃを食べよう」キャンペーン。諏訪の食材を使った天ぷらに、諏訪のみそをベースにしたみそダレをかけたご当地メニュー「信州諏訪 みそ天丼」をはじめ、ホクホク感を楽しめる天ぷらや煮物、自然の甘みを活かしたスイーツなど、期間中にはさまざまなメニューが登場します。

JR上諏訪駅西口(諏訪湖口)を出てすぐ、ホテルの1階にある「秋月そば本店」は1933(昭和8)年創業。麺は全て自家製で、つゆは土佐のかつお節を数種類ブレンド。ご飯ものも多彩に用意しています。お店の「信州諏訪 みそ天丼」は、諏訪湖のわかさぎや川えびのほか、投網に見立てた素揚げにしたそばと、御柱に見立てたしみ豆腐も入った、ボリュームある一品。味噌だれは、諏訪の味噌に自慢のそばつゆと、コクが出るようにざら目を加えて、子どもも喜ぶ味に仕上げています。女将の秋山和子さんは、「みそ天丼は今年で14年目になります。糸萱かぼちゃが入っているのは旬の時期だけなので、ぜひ食べてほしいです」と笑顔を見せます。

「秋月そば本店」女将の秋山和子さん

うどんから始まったというお店は、現在は、秋山さんの息子が四代目として伝統の味を受け継いでいます。朝は7時から営業し、朝食も提供。休日は観光客、平日はサラリーマンなど地元の人たちでにぎわい、2階にある宴会場は、会合や忘新年会、歓送迎会などに利用されています。21歳で岡谷市から嫁いできたという秋山さんは、「昔は本当に朝から晩まで仕事をしていました。長い時間働くことに慣れていましたから、それが普通でしたね」と振り返ります。時代の変化、そして地域の人々のニーズに合わせようと、幅広いメニューを展開してきた同店。以前は会社や警察などにもよく出前に行っていたといいます。この先もずっと、地域の人々から親しまれ、愛される店として、どこか懐かしさを感じる地元の味を提供してくれることでしょう。

糸萱かぼちゃの他、諏訪の食材をふんだんに使った「信州諏訪 みそ天丼」
数種類のかつお節をブレンドしたつゆと自家製麺のそば

秋月そば本店
TEL:0266-52-2278
住所:諏訪市湖岸通り4-12-1
営業:7:00〜15:00(L.O. 14:30)/17:00〜21:00(L.O. 20:30)
定休:水曜日(祭日営業)

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