長野県内で栽培されている野菜のうち、「来歴」「食文化」「品種特性」という3項目について、一定の基準を満たしたものを「信州の伝統野菜」として選定しています。
選定された「信州の伝統野菜」のうち、伝承地で継続的に栽培されている伝統野菜および一定の基準を満たした生産者グループ(生産者組織、農協、市町村等)に対して、「伝承地栽培認定」を行っています。
伝承地栽培認定を受けた生産者グループは、「信州の伝統野菜認定証票」(認定マーク)を表示して出荷・販売することができます。
信州伝統野菜認定制度により、84種類の「信州の伝統野菜」が選定され、そのうち53種類について49の生産者グループが伝承地栽培認定を受けています。(令和5年12月31日現在。今後も随時追加予定)
各地の伝統野菜候補群 | 情報提供 | 選定「信州の伝統野菜」として選定 <選定基準> 84種類 | 認定申請 | 伝承地栽培認定栽培地域や栽培方法等、一定の基準を満たした「生産者グループ」と「野菜」を「伝承地栽培認定」 <認定基準> 49グループ・53種類 | 商品申請 | 証票使用承認認定野菜を使用した加工品における証票使用を承認(生産者+加工者) <承認基準> 35商品 |
選定 | 認定 | 承認 | ||||
長野県 | ||||||
県が行う選定・認定等に対して意見 | ||||||
信州伝統野菜認定委員会 (学識経験者、種苗関係者、流通関係者、食の専門家 6名) |
来歴 | 地域の気候風土に育まれ、昭和30年代以前から栽培されている品種 |
---|---|
食文化 | 当該品種に関した信州の食文化を支える行事食・郷土食が伝承されている |
品種特性 | 当該野菜固有の品種特性が明確になっている |
これらの条件を満たす物のうち、認定委員会の意見を得て長野県が選定したものが「信州の伝統野菜」となります。
選定されたもののうち、以下の基準を満たし、伝承地栽培認定を受けた野菜とその野菜を原料として使用して承認を受けた加工品は、「信州の伝統野菜」認定証票(認定マーク)を表示して出荷・販売することができます。
この認定マークは、信州の伝統野菜を守り、食文化を次代に継承していこうという生産者の思いを示しています。
地域基準 | 当該品種及び当該品種に関した信州の食文化を支える行事食・郷土食が伝承されてきた地域として、委員会が確認した範囲とする。 |
---|---|
生産基準 |
|
伝統的な作り方であって、伝統野菜固有の味や伝承された味を尊重したものであること。 「伝統野菜固有の味や伝承された味を尊重するもの」は、加工品に添加物、特に化学的に合成された食品添加物は極力使用せず、伝統野菜以外の原材料は原則として、長野県産あるいは国内産を用いたものとする |
伝統野菜は地域の食文化を伝承する上で重要であり、さらに地域資源として経済的にも、遺伝資源として学術的にも期待が持てる農作物です。是非、信州の風土が生んだ伝統野菜を見て、味わっていただきたいと思います。
信州伝統野菜認定委員会 座長
松島 憲一
上杉 壽和 | 全国農業協同組合連合会長野県本部技術審議役 前長野県農業試験場長(平成30年3月退職) |
---|---|
土屋 智 | 株式会社R&Cながの青果 執行役員 長野本社野菜部統括マネージャー |
清水 偉孝 | 清水種苗株式会社 代表取締役社長 一般社団法人日本種苗協会 理事 長野県種苗生産販売協同組合 事務局 |
西村 明雄 | 一般社団法人長野県調理師会 名誉会長 割烹佐廼春 店主 |
松島 憲一 | 信州大学学術研究院(農学系)植物遺伝育種学研究室 教授 |
横山タカ子 | 料理研究家 「おいしい信州ふーど」公使 |