信州プレミアム牛肉の基準
信州あんしん農産物
認定農場では一頭一頭に耳標をつけて牛を管理しています
BSEなどの家畜の病気、 食品偽装問題、 科学技術の進歩などを背景に、 国をあげて安全な食肉を食卓に届ける仕組みづくりが行われてきました。
なかでも長野県では、 平成16年に国のトレーサビリティ基準を上回る情報を開示する「信州あんしん農産物」制度を制定しました。 この制度の認定農場では定期的な記帳の確認やサルモネラ、 腸管出血性大腸菌「O157」の細菌検査を受けるだけでなく、 牛が「どんなえさを、 どんなときに食べたか」まで管理しています。
サシと香り
オレイン酸の含有率は計測器で計ります
信州プレミアム牛肉認定基準の大きなポイントは、 香りの高さと口溶けの良さの指標となる「オレイン酸」の含有率と、 サシの状態を評価するロース部分の「脂肪交雑(BMS)」の両方を測ることです。
2つの指標がそれぞれ図の①〜③に該当する場合、 脂肪が滑らかで口溶けがよく、 柔らかさと風味に優れた「信州プレミアム牛肉」として認定されます。
- オレイン酸不飽和脂肪酸のひとつで、 長野県の調査では脂肪の風味や口溶けを良くすることが明らかになっている。 一般に、 血液中の悪玉コレステロールを下げる働きがあるとされている。
- 脂肪交雑(社)日本食肉格付協会の基準で、 牛肉中の脂肪の度合いを12段階に区分したもの。 長野県の調査では高いものほどジューシー感や和牛香を高める。 BMSはビーフ・マーブリング・スタンダードの略。
認定される部位
「信州プレミアム牛肉」は、 丸ごと1頭すべてが認定されるわけではありません。
信州プレミアム牛肉に認定される部位
①かた、 ②かたロース、 ③リブロース、 ④サーロイン、 ⑤ヒレ、 ⑥ばら、 ⑦⑧もも、 ⑨ランプ
以下の部位は認定の対象とはなりません。
- 頭部、 頸部(くび)、 脛部(すね)、 尾部、 横隔膜を含む内臓
- ひき肉や牛肉の整形に伴い副次的に得られた、 細切れ・切り落とし